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和田ながら(したため)

 

京都造形芸術大学芸術学部映像・舞台芸術学科卒業、同大学大学院芸術研究科修士課程修了。2011年2月に自身のユニット「したため」を立ち上げ、京都を拠点に演出家として活動を始める。ユニット名の由来は、手紙を「したためる」。主な作品に、俳優の日常生活からパフォーマンスを立ち上げた#1『巣』(2011)、太田省吾のテキストをコラージュし用いた#2『はだあし』(2011)、作家ジョルジュ・ペレックの記憶にまつわる作業を参照した『肩甲骨と鎖骨』(2015)、日々の記憶を思い返すこと/損なうことをめぐる#3『わたしのある日』(2015)、作家・多和田葉子の初期作を舞台化した#4『文字移植』(2016)、テレサ・ハッキョン・チャの実験的著作を題材とした#5『ディクテ』(2017)がある。同世代のユニットとの合同公演も積極的に企画し、また、美術家や写真家など異なる領域のアーティストとも共同作業を行う。2015年、創作コンペティション「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう」vol.5最優秀作品賞受賞したためは2015年よりアトリエ劇研創造サポートカンパニー。演出家としての活動と並行して、制作スタッフとしてもダンスや演劇などさまざまな企画に関わる。2013年よりDance Fanfare Kyotoの運営に携わる。

上演戯曲:
「ふるまいのアーキビスツ」
演出:
和田ながら(したため)
出演:
長洲仁美

 

アーカイブは、それをいったい誰がいつどこで開いてしまうのか、アーカイブするひとにはわからない。アーカイブしているここと、開かれるそこに、どれほどの隔たりがあるのかを測ることができない。でも、きっと誰かが開くだろうと思いながら仕事をしている。俳優がふるまいをアーカイブする、そして、そのアーカイブの媒体として自分のからだをつかうとすると、そのアーカイブが開かれるとき、そのアーカイブに手をかけている俳優は、どこにいると言ったらよいのだろう。

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